
今すぐに「コロマイト」を買いに行かないと!

しかも、趣味のプランター栽培だから無農薬をポリシーにしてたのに、殺虫剤を買いに行くなんて・・・。

風邪をひいた程度なら自力(無農薬)で治すけど、これはインフルエンザ級。ミニトマトにとって命に関わる症状なの。


肉眼で確認できる赤いハダニ程度なら無農薬で対処出来るけど、微小のトマトサビダニは・・・今すぐにでも対処しないといけない「緊急事態宣言発令中」なんだよ!

基本は無農薬、いざとなったら農薬散布も否みません!

どんなにミニトマトを手間と愛情を掛けて丈夫に育てていても、病害虫による被害を100%抑える事は出来ません。
昔から、豊作・不作はお天道様の気分次第と言われております。その年の日照条件や降雨量次第で、農作物がうまく育たない年もあります。
水・肥料・光量を完全管理する室内野菜工場などもありますが、人類の食を支えるのに太陽は必須です。
どんなに肥料を与えても、長期間日が当たらなければ、光合成も出来ずに株は弱ります。
自然界では、弱った獲物から狙われますので、ある日突然病害虫の被害が発生してしまうものです。
トマトサビダニは「民間療法」ではどうにもならない強敵です!
基本は無農薬で育てたいと考えている「みらどり」ですが、ミニトマトの事を考えたら農薬の使用を躊躇う事はございません!
風邪をひいても病院には行きませんが、インフルエンザになったらすぐに病院に行きます。
つまりミニトマトの栽培においても、可能な限り無農薬で頑張りますが、危険な病気だと判断すればすぐに病院に行くということです。
風邪程度なら梅干しやみかんを食べたり、卵酒、しょうが、ねぎ・にんにくを飲んで暖かくして寝る…程度の民間療法でもかまいません。
初期のハダニなら、直ちに農薬を使わなくても、毎日シャワーで水攻めしたり、コーヒーや牛乳、酢や重曹を噴霧してみる事(民間療法)を試しても良いでしょう。
しかし、インフルエンザで高熱が出ている時に、効くかどうかも分からない悠長な事をやってはいられません。
トマトサビダニは、同じダニでもそれほど強力です。
過去に何度も無農薬でなんとかしようと頑張りましたが、全て敗北し大切なミニトマトが「枯れ果てた無残な姿」になっています。

農薬は危険?農薬取締法で安全性は守られています
また農薬の危険性について心配する方もいるでしょう。
しかし、人間が飲む薬にも副作用がありますが、用法・容量を守ればある程度の安全が「臨床データ」に基づき保証されています。
当然、農作物に使う農薬(殺虫剤)も、農薬取締法管轄で用法・容量を守れば安全性はしっかり確保されています。
一部の国では、農薬の用法・容量を守らない事から起こる様々な弊害が取り沙汰されています。しかし、日本ではそのような問題はとても低く抑えられています(農林水産省:農薬の基礎知識)。
無農薬の野菜は価値があって、農薬が悪いと評される事もあります。さらに同じ農薬の中にも、自然由来の成分は良くて、化学農薬は危険とか言うのもナンセンスです。
現状の問題は、いかに今目の前にある問題「トマトサビダニ」を効率的に駆除出来るのか?が重要なので、積極的に農薬を使います!
下葉が黄色く変色してきたら危険信号

肉眼で発見できる通常のハダニ程度であれば、白い斑点が出た葉の裏めがけてシャワーで頻繁に洗い流すだけでもなんとかります。
しかし、今回の敵「トマトサビダニ」の体長は若虫で0.10mm、成虫で0.15~0.20mm,体幅は0.05mmという肉眼ではほぼ確認不可能な大きさです。
葉の裏をめくっても、ハダニの姿は見えませんが少しテカテカした感じになっていたら要注意です。

特にハダニが居るようにも見えませんでしたが、枯れ方に危険な匂いがしたので、ハンディ顕微鏡DXにて確認してみると・・・。
最大100〜250倍のハンディ顕微鏡です。小学校の頃に実験したプレパラートを使用した「透過モード」と、ハダニを見る時に使用する表面を観察出来る落射モードに対応。また、スマートフォンのカメラ機能を利用すれば、さらに高倍率の画像を撮影可能になります。知的好奇心を刺激するハイテク顕微鏡です!
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案の定ヤツが居ました!!250倍でこの大きさです。表題の写真は、そこからさらにスマホのズームを利用し+4倍で撮影してあの大きさです。
良く見ると、半透明の若虫や、卵らしきモノも多数発見出来ました。このサイズになると、民間療法では駆除しきれるはずがありませんね。
ちなみに、毎日シャワーで吹き飛ばす薄緑色のナミハダニや、赤いカンザワハダニの成虫の体長は0.5~1mm。同じ250倍でもこんな大きさになります。

これくらいなら老眼の「みらどり」でも、かろうじて目視で確認できるのでなんとか戦えそうです(笑)。
ミニトマトの茎が茶色く変色したら「手遅れ」かもしれません

さらに症状がミニトマトの茎にまで及んでくると、下の方から茶色くサビ色に変色してきますので、トマトサビダニと確定します。
しかし、ここまで症状が悪化してしまうと、農薬を使用しても株が回復するか分かりません。
出来れば、下葉が枯れたあたりでガツンと農薬を散布するのが理想ですが、まだ成長点付近に元気があれば復活する可能性もあります。

トマトサビダニで痛みきった葉は、光合成も出来ないので栄養を消費するだけです。きれいサッパリ切り捨てて、風が無く雨の降らない穏やかな日(出来る限り早く)に農薬を散布しましょう。
トマトサビダニの対処法
前述した通り、シャワーで洗い流したり、牛乳・コーヒー・酢や重曹という民間療法では対処しきれません。
一日も早く即効性のある農薬を散布する必要があります。ミニトマトにオススメな殺虫剤(農薬)のご紹介を致します。
用法・容量を守れば、決して危険な代物ではないので安心してご使用下さい。
せっかくここまで育ててきたミニトマトの為ですし、ほおっておけば確実に枯れてしまいます。
コロマイト乳剤+ダニ太郎のローテーションがおすすめ
トマトサビダニやハダニ用の殺虫剤(農薬)は色々ありますが、どれもハダニに抵抗性が出来てしまうので、同様の成分は1年間に1回〜2回までと明記されています。
主にハダニが元気になってくるのは、高温・乾燥が続く季節です。日本では梅雨明けの7月頃から症状が出始め、9月頃まで用心が必要になります。
オススメのコロマイト乳剤は年2回まで。ダニ太郎は年1回までとありますので、最初はコロマイト乳剤を散布します。
1ヶ月して、万が一再発した場合はダニ太郎を散布します。これで概ねそのシーズンは大丈夫だと思いますが、最悪最後の1回はコロマイト乳剤が使用出来るので栽培終盤まで保険が残せます。
使用回数に制限の無いソフトな農薬もありますが、トマトサビダニに対しては上記2種類の農薬でガツンと速攻で勝負を決めるべきだと考えます。
使用の際には、それぞれの殺虫剤に記載の用法・容量をしっかりと確認してからご使用下さい。
「みらどり」も初めて使うときは、無農薬へのこだわりや、農薬の危険性をとても心配して躊躇しました。
しかし、使った後の効果が絶大で、無農薬にこだわって株を枯らしていた過去の自分に後悔することになりました。
あなたのミニトマトにこの症状が発症したのが何月か分かりませんが、残りの栽培期間がこの対処法でミニトマトが元気に成長してくれたら幸いです。
微生物から生まれた殺ダニ剤で、減農薬栽培では農薬としてカウントされない県があります。速効性で、卵~成虫まで効果があります1500倍希釈で、ミニトマトの場合年間2回の使用制限があります。初回はこちらを使用し、数ヶ月後にまたトマトサビダニが発生したら、ダニ太郎を使用。最後にもう一度コロマイトを使えるローテーションがオススメです。
一撃必殺のハダニ系殺虫剤(農薬)です。1000倍希釈で、年間1度きりの散布制限がある強力な殺虫剤。トマトサビダニに対しても即効性と持続性が明記されているオススメの農薬です。ハダニに耐性が付いてしまうため、殺虫成分の異なるコロマイト乳剤とローテーションで使用する事をオススメ致します。
ミニトマトの茎が茶色・下葉が黄色・葉裏がテカテカした場合の原因と対処法【まとめ】



どんなに健康で丈夫に育てていても、ヤバイ害虫は沢山いるんだね。

もしあなたの大切なミニトマトに上記のような症状が見受けられたら、早急に対処して上げて下さい!
最後までこの記事を読んで頂いた聡明なあなたに感謝しつつ、今すぐにでもあなたの大切なミニトマトを観察してみて欲しいと願います。
ハダニは環境が整えば、ネズミ算式で爆発的に増えて症状が急激に悪化しますので、毎日の観察で少しでも早く気付くことが大切です。
数百のミニトマトを栽培するプロの農家さんには困難な作業ですが、趣味でプランター栽培をされているあなたなら、1、2株のミニトマトを毎日観察することは出来ると思います。
毎日の水やりの際に、違和感のある葉の裏を見る習慣を付けると「みらどり」のように慌てて、みっともなく取り乱さないで済むかもしれません(笑)
トマトサビダニに襲われて、助けを求めているかもしれない「救えるはずのトマト」を、ぜひとも助けてあげて下さい・・・。
「みらどり」の過去の失敗談から、何か1つでもお役に立てれば幸いです。