【保冷力40%UP】パッキンの隙間を○○○で底上げするだけ!クーラーボックス水漏れ補修

クーラーボックスパッキン補修で保冷力UP
 
みらどり
今回は20年前に購入した、ダイワ真空5面パネルクーラーボックスの簡単な水漏れ補修について検証してみました。スチロールやウレタン断熱材と異なり、理論上は本体に穴が開かない限り断熱性能は劣化しない「真空パネル」ですが、大きく保冷力が落ちる原因の1つに消耗品であるパッキンがあります。水漏れを補修したら保冷力もアップした!というお話です♬
わんだまん
パッキンって、フタについてるゴムみたいなやつ?確かに最近クーラーボックスの開閉時に「ヘタリ」を感じてたかも!特にフタを閉じる際に、なんの抵抗もなく「スカっ」と緩い感じでロックしてる気がしてたんだよね〜。確か新品の頃は、「グッ」と押し込んでロックしていたよね?。
みらどり
d(*´Д`*)ゞソゥソゥ♪保冷剤やクーラーボックスの保冷力を検証していたら、投入口付きクーラーボックスの保冷力が極端に悪かったから気がついたんだよね!普段は気が付かないけど、水を入れて横にした途端「じゃば〜〜〜💦」っと大量の水漏れで判明したの!
わんだまん
そりゃヒドイね笑。そもそもクーラーボックスの気密性は、水漏れありき(完全防水ではない)と説明書に書いてあるから、ちょろちょろ滴る程度なら問題ないよね。でも、じゃば〜っと漏れるのは明らかに隙間が開いてるからスっカスカよね!
 
みらどり
どんなに最強の保冷力を持つ真空断熱パネル採用でも、隙間が空いてたら安価なレジャー用クーラーと大差ないからね。今回はメーカーやアイテムを限定せず、どなたでも簡単に出来る補修方法のご紹介です。短文にまとめましたのでぜひ最後までお付き合い下さいませ♪
わんだまん
ꉂ(ˊᗜˋ*)ヶラヶラ。自分でも気にしてるのね、無駄に長くなる長文記事のコト笑!さすがにパッキン補修で、長文は書けないでしょ〜♬んじゃ、ドヤった所でさっそく本題にまいりましょう…簡潔にね(*థ౪థ)

クーラーボックスの寿命

15年以上前のクーラーボックス
Daiwaロゴが懐かしい♪1995年発売のダイワ「プロバイザーSSX-1200R」

一般的にクーラーボックスの寿命は、使用している断熱材の寿命がそのまま当てはまります。

しかし、断熱材で使用される発泡スチロール(ポリスチレンフォーム)や、発泡ウレタン(ポリウレタンフォーム)の断熱性能の劣化は体感しにくいと思います(徐々に劣化するので気が付かない)。

ましてや、最強の保冷力を有する真空断熱パネルに至っては理論上経年劣化はありません。

シマノさんも真空パネルの耐用年数について次のように回答しております。

シマノカスタマーセンター よくあるご質問

Q:真空パネルの耐用年数は何年間ですか。
A:真空パネルは、破損さえなければ、経年劣化はほぼございません。強い衝撃を与えると破れたり破損する可能性はございます。
またペットボトルを入れる際に、手が滑った程度の衝撃(※高い位置から落とせば別です)でしたら、こちらもほぼ問題ございません。安心してご使用ください。

引用元:シマノカスタマーセンターHP ご回答より

つまり、6面真空パネルを採用した最高級釣り用クーラーボックスには寿命は気にせず長く使えるという事です。

しかし、クーラーボックスの気密性を上げる「パッキン」だけは寿命があります。

パッキンは消耗品

クーラーボックスパッキンの水漏れ
投入口のパッキンが劣化して大きな隙間が空いてる証拠です…。

使用する度、圧迫されるパッキンは基本的には消耗パーツです。

壊れるわけではないので「みらどり」は交換した事はありませんでしたが、クーラーボックスの気密性が悪くなれば当然保冷力が極端に低下する原因となります。

純正パーツを交換するのが一般的だと思いますが、劣化してヘタった(縮んだ)パッキンの応急処置として、厚手の強力両面テープを重ね張りするだけで保冷力は簡単に復活します♬

パッキンごと社外パーツに交換しても同様の効果を得られますが、サイズ合わせが面倒なのであくまで補修の範囲内で上げ底による補修方法をご紹介致します。

パッキンの寿命を伸ばす豆知識

ちなみに、クーラーボックスのパッキンの寿命を少しでも長く伸ばしたければ、使わずに保管している際にはフタをロックしない事。

リールのドラグと同じように、常に圧力を掛けて保管しているとドラグワッシャーが潰れて劣化するように、当然パッキンの劣化も早まります。

極力クーラーボックスの上にモノを積まないようにして、上ブタや投入口はロックせず半開きで保管するとパッキンの劣化を遅らせる事が出来ます♪

投入口付きは要注意

フィクセル90の投入口水漏れ
シマノフィクセル90の投入口の水漏れ。コレは初期不良案件ですが、当入口付きは要注意です!

また、投入口の無いタイプと、有るタイプでは保冷力の劣化スピードに差が出ます。

その原因は本体のパッキン構造と、投入口のパッキン構造が明らかに違うため(投入口はチープな作り)、水漏れ(保冷力低下)しやすいのは圧倒的に投入口有りのタイプが多いからです。

試しに投入口付きのクーラーボックスをお持ちの方は少量の水を入れ、横に倒してみてください。

水滴がしみる程度なら問題有りませんが(そもそも完全防水ではありません)、水が流れ落ちるほど隙間が空いていたら明らかにパッキンの劣化が原因です。

水漏れ修理(応急処置)

クーラーボックスパッキン補修
接着剤も劣化しているので、簡単に剥がせます。

そもそも、消耗品であるクーラーボックスのパッキンは交換が基本です。

しかし、純正パーツがいつまでもメーカー在庫があるわけもないので、ある程度年式が古くなったクーラーボックスは自分で補修する必要があります。

クーラーボックス本体の断熱材の性能差(価格差)以上の保冷力にはなりませんが、パッキンが原因で保冷力が極端に低下している場合はとても有効です。

代替品を探すのは困難

中にはホームセンターなどで、純正パッキンと同等のパーツを探す人もいらっしゃるかもしれませんが、「みらどり」のよく行くホームセンターにはソレらしいモノが見つかりませんでした。

ネットで検索しても、硬さや質感などがわからずピッタリ隙間を埋めることが出来るかわかりません。

まして、クーラーボックスのパッキンは共通パーツではないので、メーカーや型番が異なれば微妙に合わない事の方が多くなります。

また、時間をかけてせっかく見つけた代替品…純正パーツと同じ様な価格なら意味がありませんしね💦

厚手の両面テープで補修可能

全天候型の発泡ブチルゴムシート「強力両面テープ」です。優れた耐候性で、屋外使用のカーアクセサリーにも使用可能です。0.75mmの厚さがあるので、重ね張りすればクーラーボックスのパッキン補修(かさ上げして気密性UP)に使いました。お求めやすいので、剥がれたらまた貼れば良い…という方にオススメです♬
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そこで、今付いている純正の劣化したパッキンを利用して、厚手の両面テープで上げ底する事によってクーラー本体との密着性を上げ、気密性を確保する方法を試してみました。

結果は良好♬

補修前と、補修後の保冷時間は実に40%も長くなりました!

わずか数百円の両面テープで補修可能なので、ぜひお試しくださいませ♬

パッキン補修方法

強力両面テープ
厚手の全天候型「強力両面テープ」で簡単補修。

それでは具体的な補修方法をご紹介致します。

水や汚れがあると、粘着力が落ちますのであらかじめパッキンのハマっていた場所を掃除しておいて下さい。

また、クーラーボックスの上ブタは常に水に浸る場所ではないので問題ないと思いますが、水洗いする頻度が多いと粘着力が弱まる可能性もあります。

両面テープ自体それほど高いモノではありませんので、その都度テープを貼り直す必要がありますが「みらどり」は今の所パッキンが抜けた事がないので大丈夫だと思います♪

補修前の痩せたパッキン

補修前の痩せたパッキン

写真が補修前の経年劣化で痩せたパッキンです。
投入口のフタを締める際、まったく抵抗なくカスっとハマります。クーラーに水を入れて、本体を傾けるとドクドク水が流れるので密着していない事がわかると思います。

パッキンを剥がして両面テープを貼る

パッキンを剥がして両面テープを貼る

接着剤らしき茶色い跡がありますが、経年劣化でパッキンは簡単に剥がせます。厚さが0.75mmの両面テープなので、とりあえず2重に貼って高さを調整します。
フタを締めた時、ぐっと力が必要なくらいがちょうど良いい厚さとなります。
このパッキンはかなり劣化しており、結果的に3重に貼ってちょうど良い高さとなりました。

四隅は厚めに貼る

四隅は厚めに貼る

角は上手く貼れないと思いますが、重なり部分が出来ても問題ありません。シールを剥がした後、くしゃくしゃっと曲げて貼っても四隅は大丈夫。あまり神経質にならなくても、最後にフタで圧着するので簡単に剥がれる事はないと思います。
また、純正パッキンを戻す時は、角から入れていき四つ角を合わせると元通りにハマります。一周して長かったり短かったりした場合はやり直して下さい。

本体パッキンも補修

本体パッキンも補修

ついでに、本体パッキンも5mm幅の両面テープで補修しておきました。こちらは0.75mmを4枚重ねたので、3mmほど上げ底した事になります。今までスルッとロックがハマっていましたが、3mmとはいえ上フタを強く抑えながらロックしないとハマらない位密着性がアップしました!

補修後のパッキンの厚さ

補修後のパッキンの厚さ

投入口の補修後のパッキンの厚さです。最初の画像に比べ、明らかにパッキンが出っ張っているのがわかると思います!
投入口を締める際、かなり強く押さないと閉まらなくなりましたが、そもそもあまり使わないので問題はありません。
0.75mmを3枚重ねましたが、頻繁に投入口を使う方は2枚でも良いかもしれません。微調整出来るのが両面テープの良いところですね♪

パッキン補修後の水漏れ状況

パッキン補修後の水漏れ状況

補修後は一滴も水が漏れなくなりました!!
本来クーラーボックスは水を入れて横にする事はありませんが、保冷力をキープするにはフタのパッキンも重要なのでぜひ一度お試し下さいませ♪

補修前の保冷力

ステン真空クーラーと樹脂5面クーラー対決
保冷力検証でわかったパッキンの劣化による保冷力低下。

この日は最高気温30℃、最低気温26℃の夏日

樹脂製5面真空クーラーボックスと、鮎用ステン真空クーラーボックスの保冷力対決の際に発覚した保冷力差の原因はズバリ投入口パッキンの劣化による隙間でした。

その時の保冷力検証は以下のようになります。

車内温度の推移
検証当日の車内温度推移。

12時18分に最高温度43.2℃をマークし、その後じわじわと温度は下がり翌日の8時34分までの平均温度は29.7℃の車内にてパッキン補修前の保冷力を検証しました。

パッキン補修前の保冷力検証
ダイワ5面真空クーラーボックスパッキン補修前の庫内温度推移。
ダイワ5面真空クーラーボックス12L(パッキン補修前)

クーラー容量の10.4%の-5℃保冷剤1250gで検証
6月20日6時16分からスタート
最小温度6.8℃
10℃到達 4時間28分
10℃到達までの平均庫内温度は9.2℃

安価なレジャー用クーラー並のヒドイデータです…。

氷の残存率ではなく、あくまで冷蔵庫のJIS規格に準じた(雑菌の繁殖を抑えられる)10℃以下をキープできる時間をクーラーボックス保冷力の目安とします。

参考までに35Lレジャー用クーラーと、シマノ6面真空パネル35Lでクーラー容量の9.2%(-5℃保冷剤1250g×2枚)、下野鮎ステン真空14Lでクーラー容量の8.9%(-5℃保冷剤1250g×1枚)の庫内温度が10℃になるまでの時間は、

レジャー用35Lクーラーボックス

クーラー容量の9.2%の-5℃保冷剤1000×2、1250g×1で検証
6月25日6時17分からスタート
最小温度5.9℃
10℃到達 2時間49分
16時間04分後までの平均庫内温度は16.7℃

シマノ真空6面35Lクーラーボックス

クーラー容量の9.2%の-5℃保冷剤1000×2、1250g×1で検証
6月25日6時17分からスタート
最小温度ー0.3℃
10℃到達 13時間45分
16時間08分後までの平均庫内温度は6.5℃

下野真空鮎クーラー14L

クーラー容量の8.9%の-5℃保冷剤1250gで検証
6月20日6時14分からスタート
最小温度1.5℃
10℃到達 26時間14分
26時間20分後までの平均庫内温度は5.5℃

となります。

明らかにダイワの5面真空クーラーボックスは、投入口の隙間から外気の影響をダイレクトに受けていると考えられます…。

それぞれ検証した日の温度は若干異なりますが、これだけの差があるのでダイワの5面真空のパッキンが劣化していたのが原因だと断定出来ますね。

補修後の保冷力

検証当日の外気温推移

検証当日の車内温度推移。

似たような車内温度になる日を選び、補修後の保冷力を検証。

パッキン補修後の保冷力検証
ダイワ5面真空クーラーボックスパッキン補修後の庫内温度推移。
ダイワ5面真空クーラーボックス12L(パッキン補修後)

クーラー容量の10.4%の-5℃保冷剤1250gで検証
7月18日5時33分からスタート
最小温度3.6℃
10℃到達 6時間26分
10℃到達までの平均庫内温度は7.3℃

時間にして約2時間近く保冷時間が伸びました♪

補修前は4.46時間で、補修後は6.43時間なので約40%も10℃到達までの時間が伸びたことになりますね。

異なる日に検証を行っているので、数パーセントの違いであれば外的要因を疑いますが、40%も差があるので、

効果あり!

と断言しても良いのではないでしょうか?

どんなに断熱性能の高いクーラーボックスでも、隙間風が吹く位パッキンが痩せていれば保冷力はガタ落ちです!

最小温度(℃)平均庫内温度(℃)10℃到達時間(h)
補修前6.89.24.46
補修後3.67.36.43
パッキン補修前と補修後のクーラーボックス比較

強力両面テープ1つで気密性UP!

各種クーラーボックス画像

ちなみに、クーラーボックスのパッキンを純正パーツに交換したり、社外のパッキンで改造すれば同様の効果はあります。

しかし、純正は高いし社外パッキンだとサイズを合わせるのに一苦労します。

今回ご紹介した、強力両面テープを使用した補修方法のメリットは、純正パッキンの幅さえわかればどのクーラーボックスにも対応可能な点です。

純正のパッキンを底上げするのが目的なので、厚さもパッキンの劣化具合で重ね張りする事で対応可能。

クーラーボックスのフタを締める際、カスっと軽くロック出来るようになっていたらソレはパッキンがヘタっています。

数百円で改善出来るので、ぜひ一度お試しくださいませ♬

誰でも簡単♬水漏れ補修方法【まとめ】

 
みらどり
いかがでしたか?表題の〇〇○は、「テープ」という文字が入ります♪厚手の強力両面テープ1つで、簡単に効果を実感できるのでぜひお試しくださいませ。
わんだまん
たかが両面テープをパッキンの裏側に貼って底上げするだけの記事が5000文字って…。最後まで読んでくれた方に申し訳ない気持ちで一杯です💦
みらどり
あ、はい(ー”ー;)。なんかごめんなさい…。

今回も無駄に長文になってしまいましたが、まとめると次のようになります。

●投入口や上ブタに付いているパッキンは消耗品である
●経年劣化で隙間が出来るほど痩せたパッキンは水漏れの原因
●純正パッキンは高く、代替え品を探すのもメンドクサイ
●今あるパッキンを使用し、強力両面テープで底上げする
●水漏れだけでなく、本体の気密性も上がり保冷力が上がる事もある

え〜っと…5行でまとまってしまいましたね笑。

とっても簡単なので、お手持ちのクーラーボックスのフタの閉まり方が緩いかな?とお感じの方はぜひお試し下さいませ!

最後までお付き合いいただきありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ

全天候型の発泡ブチルゴムシート「強力両面テープ」です。優れた耐候性で、屋外使用のカーアクセサリーにも使用可能です。0.75mmの厚さがあるので、重ね張りすればクーラーボックスのパッキン補修(かさ上げして気密性UP)に使いました。お求めやすいので、剥がれたらまた貼れば良い…という方にオススメです♬
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