トマト・ミニトマトの元気チェック!
まずはじめに、10年以上趣味の家庭菜園でミニトマトだけは毎年栽培してきた「みらどり」流のトマトの元気度合いを知る為の基準があります。
毎日ミニトマトの株を観察していると、ちょっとした葉色の変化や、脇芽の成長具合、トマトが発する独特のあの香りで現状がどのような状況か判断が付くようになりました。
もちろん趣味の家庭菜園レベルですので、勘にたよるところもありますがプランター栽培で同じような条件の方と共有出来れば幸いです。
好調に生育している時のミニトマトのサインは概ね次のような状態でした。逆に下記の項目で当てはまらない箇所があれば、ハダニやウィルスなどによる病害虫や、必須栄養バランスの欠乏、水分過多や過乾燥、土の物理性の悪化などが考えられます。
- トマト・ミニトマトの葉や茎を触るとトマト特有の香りを強く感じる
- 成長点付近だけでなく、株下の方からも脇芽が旺盛に出ている(=根張りが良い)
- トマト・ミニトマトの葉色が、成長点に近い所が薄く、株元は鮮やかな緑色をしている。
- トマト・ミニトマトの葉に不自然な色抜けや斑点、斑模様が無い(病害虫の疑い)
- 葉と葉の間が間延びせず、角度は45度を保って開いている(肥料不足or肥料過多)
- 葉が小さい(チッソ不足)、または大きく厚すぎない(チッソ過多)
- 茎から白いぶつぶつ(気根)が出ている(土の通気性悪化)
書き出したらきりがありませんが「みらどり」的には、株の元気度は1の香りと2の脇芽をまずチェックしています。この2点に疑問を感じてから、他の項目を注意深く観察すると良いと思います。
チッソ成分の約1.7 倍ものカリ成分が必要である!
毎年GWの頃にホームセンターで元気な苗を購入し、定植して一ヶ月。実を付け始めたばかりの初期のトマトにはそれほど影響がないのですが、2段、3段と実を付けながら成長していくトマトの最盛期には窒素成分の約1.7倍ものカリ成分が必要だと聞いたことはないでしょうか?
カリウムは一般的に「根肥」と呼ばれ、特に作物の根と関係する栄養素であると認識されています。トマトの樹といわれるハイポニカの巨大ミニトマトの根は迫力満点ですよね!
トマト元気液肥の肥料成分はチッソ0、リン酸5.5、カリ8(※アミノ酸・微量要素入り)です。
肥料入りの市販の培養土の肥料成分は概ねチッソ・リン・カリ成分が等しく並んでいると思います(8−8−8とか10−10−10というのが上記3大栄養素の割合を表しています)
「みらどり」が愛用している「ハイポニカ」というトマトの水耕栽培に適した液肥は肥料成分:チッソ4%、リン酸3.8%、カリ9.4%となっていますが、それ以外の液肥や、固形の化成肥料も概ね同じ割合だと思います。
中には、トマト専用とか、きゅうり専用と明記してあるものもありますが、それ以外は生育ピーク時にはカリを追肥する必要があるのです。
また、トマトは吸肥力が強く、チッソ成分が多いと葉や茎ばかりが茂っていわゆる「樹ボケ」という状態に陥り、実を付けなかったり病害虫にやられやすくなったりもしました泣。
それでもチッソ成分を多く入れておけば、一見株が大きく元気に成長してみえるので「肥料を与えて元気になった!」という一般消費者の満足感を満たす事を狙った肥料メーカーの狙いだと穿った見方をするように・・・。
チッソ過剰だと野菜が消費しきれなかったアミノ酸を狙って病害虫に狙われやすくなるので、本当はチッソ過多は一番注意しなくてはいけないポイントなのですが。
だからこそ、家庭菜園で手に入る数ある肥料を見比べてきた中で、トマト・ミニトマトに適したチッソゼロの肥料「トマト元気液肥」が最適だと思うのです!
こんな症状が出たら
葉の先端が黄色、すじぐされ果や日差しにより日焼けしやすく、果実全体も黄色い場合はカリウム欠乏症です。
トマト・ミニトマトはカリウム要求量が高く、カリウムを十分与えると糖度が上昇すると言われています。また、カリウムの過剰による障害はトマト・ミニトマトではほとんど生じないので、チッソのような与えすぎの懸念もありません。
ハダニやウィルスなどによる葉の異常ではなく、葉先から黄色くなる症状はカリウム欠乏だそうですが「みらどり」も何度かありましたが、生育初期に弁当肥として「トマト元気液肥」を与えてからはそれも無くなりました。
あくまでチッソとの割合なので、どのくらいの間隔で与えるかは元肥とのかねあいになりますが、第2花房開花頃より偶数段可能開花頃を目安に通常追肥と交互に「トマト元気液肥」を与えると記載があるので、その通りに施肥しています。
また、液肥である事から即効性もあり、果実の肥大期に欠乏しやすいカリ成分を速やかに供給し、葉先枯れ症やそれに付随する灰色かび病を予防する事も可能です。
ちなみに、葉が紫色になるのは低温障害やリン酸欠乏の可能性もあります。これも「トマト元気液肥」で解決する事が出来ましたので、トマトに元気が無くなったときは「ハダニ」の被害が無いことを確認してから「トマト元気液肥」を施肥する事をオススメ致します。
美味しいトマトの立役者
トマト元気液肥は豊富なリン酸・カリに加えてアミノ酸・微量要素入りで、生育良好・食味向上の期待が持てます。
また最盛期に「トマト元気液肥」を与えるようになってから、生育が良い事に加えてトマト・ミニトマトが甘くなったと感じるのは表題のアミノ酸・微量要素のおかげだと思います。
せっかく趣味の家庭菜園で大切に育てるなら、スーパーのトマト・ミニトマトより美味しい実を育てたいですよね!コストより品質を重視される方に最適な液肥となります!
また、キュウリ・メロン・スイカ・イチゴなど、ほかの果菜類・花きにも効果が期待出来るそうです。「みらどり」は10年以上トマト・ミニトマト・キュウリ・イチゴに使用してきましたが、どれも「美味しい」と思うのは育ての親の贔屓目でしょうか笑?
豊富に含まれるカリ成分の拮抗(きっこう)作用により、過剰に施肥されたチッソ成分の吸収を抑える事も出来るので、病害虫にやられにくい健康な野菜を育てる事に繋がっているようです。
具体的な使い方
使い方は至って簡単!200倍稀釈で1株1Lが目安です。
稀釈倍率は200倍で1株1L。第2花房開花頃より、以降は偶数段可能開花頃を目安に通常追肥と交互に追肥と記載があるのですが、「みらどり」は毎月1日(ハイポニカ液肥)と15日(トマト元気液肥)と交互に施肥し、忘れずに与えるようにしています。
用土に固形肥料が含まれているので、毎日の水やりで通常の肥料分は足りていますので、2週間に1回活力を与えるための液肥となります。
ただし「トマト元気液肥」はあくまでもチッソ成分ゼロの追肥型液肥ですので、元肥ゼロでは元気になる事はありませんので注意が必要です。
用土や元肥、日当たりや風通しなど、栽培環境に問題がなければ「トマト元気液肥」でトマト・ミニトマトが元気で美味しくなる事を10年間使い続けて実感しています!
内容量は1100ccあるので、1Lの液肥を作るのに5ml。トマト・ミニトマトを4株育てているとして、1回に20ml使い一ヶ月1〜2回施肥したとすれば、約27ヶ月分(1シーズン5月〜12月までの8ヶ月育てたら、約2年分あります)
1本あたりは少々お高いですが、これで可愛い我が子(トマト)が元気で美味しく育つなら安いものだと思うのは親バカでしょうか笑?
トマト元気液肥でトマトに活力!家庭菜園で10年使い続けた使用レポート【まとめ】
トマト・ミニトマトは家庭菜園の一番人気です。育てている方が多いのですが、始めたばかりの頃はとにかく元気に育たずに夏休み前には枯らしていたのを思いだします泣
今では5月のGW前に定植し、12月のクリスマスまで元気に育てる事が出来るようになりました。そんな10年の体験から、一人でも多くの方にトマト・ミニトマト栽培が成功する事を祈りながら、トマト・ミニトマトを元気に育てる為の関連記事を貼ってこの記事を締めくくりたいと思います。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました!