







チタンだから悪いんじゃないよ。むしろ、チタンだから爆速で冷える。でもね、早く冷える保冷剤は、爆速で冷たさを逃がしやすい。つまり、保冷時間が極端に短くなるってことね!


チタン保冷剤は本当に最強なのか?!
最近、純チタン製の保冷剤「Ti-Cool X」が話題になっています。
- 1時間で-11度まで急速冷却できる
- 0℃以下を約8時間キープできる
- 薄くて場所を取らない
- しかもチタン製で高級感もある
こう聞くと、釣り用クーラーボックスにも使えるのでは?と思いますよね。
ただし、釣り用クーラーで大切なのは「一瞬の冷え方」だけではありません。
朝、家を出る
釣り場へ向かう
釣りをする
魚を持ち帰る
帰宅して処理する
ここまで考えると、最低でも家に帰るまで冷えていてほしい。
できれば24時間くらいは安心して保冷したい。
そこで今回は、話題のチタン保冷剤Ti-Cool Xを、氷や−5℃保冷剤と比較しながら、釣り用クーラーボックスで本当に使えるのかを考えてみます。
チタン保冷剤Ti-Cool Xとは?

Ti-Cool Xは、純チタン製の外装に冷却剤を密閉した新しいタイプの保冷剤。
一般的な保冷剤は、プラスチックケースの中に蓄冷材が入っています。
それに対してTi-Cool Xは、外側が純チタン。
公式情報では、厚さ12mmの薄型設計で、中の冷却剤を純チタンで完全密閉したアイスパックとして紹介されています。
特徴を簡単にまとめると、こんな感じです。
| 項目 | Ti-Cool Xの特徴 |
|---|---|
| 外装 | 純チタン |
| 厚さ | 約12mm |
| 重量 | 約328g |
| 凝固点 | 約−10℃ |
| 強み | 急速冷却・薄型・丈夫・衛生的 |
| 向く用途 | お弁当・飲み物・小型保冷バッグ・短時間保冷 |
| 注意点 | 大型クーラーの長時間保冷には量が必要 |
一番の特徴は、やはりチタン外装ですね!
チタンはプラスチックに比べて熱が伝わりやすいため、中の蓄冷材を早く冷やすことができます。
つまり、冷凍庫に入れたときに爆速で冷える!
そして使うときも、周囲の熱を早く受け取る。
これが、Ti-Cool Xの大きな魅力です。
チタン保冷剤はなぜ早く冷えるのか
チタン保冷剤が早く冷える理由は、外側の素材にあります。
一般的なプラスチック製保冷剤は、外側のケースがある程度断熱材のような役割をします。
そのため、中の蓄冷材まで冷えが届くのに時間がかかってしまう。
一方、Ti-Cool Xのような金属外装の保冷剤は、外側から中身へ熱が伝わりやすい。
冷凍庫に入れたときは、冷気が中の蓄冷材へ伝わりやすい。
クーラーボックスに入れたときは、飲み物や食材の熱を受け取りやすい。
つまり、冷たさの出し入れが爆速な保冷剤と言えます。
この性質が用途によっては大きなメリットとなります。
たとえば、朝に保冷剤を凍らせ忘れていたとき。
買い物前に短時間だけ冷やしたいとき。
お弁当や飲み物をすぐ冷やしたいとき。
こういう用途なら、かなり相性が良いと思います。
早く冷える保冷剤は長持ちするのか?
ここが一番大切です。
早く冷える保冷剤は、必ずしも長持ちする保冷剤ではありません。
保冷剤には、大きく分けて2つの性能があります。
| 性能 | 意味 |
|---|---|
| 冷却性能 | どれだけ低い温度まで冷やせるか |
| 冷却持続力 | どれだけ長く冷やし続けられるか |
この2つは、基本的に相反します。
短時間で強く冷やす保冷剤は、周囲の熱を早く吸収します。
そのぶん、保冷剤の中にためていた冷たさも早く使います。
反対に、じわじわ冷やす氷や0℃保冷剤は、急冷力は弱いですが、長時間の保冷には向いています。
つまり、
冷却性能が高い
=短時間でよく冷える
=熱を早く受け取る
=冷たさを早く消費しやすい
ということになります。
これは、マイナス温度の保冷剤にも同じことが言えます。
−15℃や−16℃の氷点下保冷剤は、クーラーボックス内を一気に冷やせます。
でも、0℃の氷より早く溶けてしまう…。
それは不良品だからではありません。
冷却性能を上げているからであり、冷却性能と保冷時間は常にトレードオフの関係となります♪
保冷力最強は何を求めるかで変わる
保冷剤を選ぶときに、よく出てくる言葉が「保冷力」。
ただ、この保冷力という言葉は少しあいまいです。
保冷力が高いと言ったとき、それが何を指しているのかで、選ぶべき保冷剤は変わります。
たとえば、短時間で一気に冷やす力を求めるなら、チタン保冷剤や氷点下タイプの保冷剤はかなり魅力的。
飲み物を早く冷やしたい。
小型の保冷バッグを短時間で冷やしたい。
お弁当を昼までしっかり冷やしたい。
こういう使い方なら、急冷力の高い保冷剤はとても便利です。
一方で、釣り用クーラーボックスで魚を持ち帰る場合に求める保冷力は、少し意味が変わります。
釣りでは、一瞬だけよく冷えればいいわけではありません。
朝、家を出てから、釣り場へ向かい、釣りをして、魚を持ち帰り、家に着くまで。
できればその後、魚を処理するまで冷えていてほしい。
つまり釣り用クーラーで求められる保冷力は、急冷力よりも保冷時間となります。
ここを分けて考えないと、「保冷剤最強」という言葉だけで判断を間違えやすくなります。
| 求めるもの | 向いている保冷剤 |
|---|---|
| 早く冷やしたい | チタン保冷剤・氷点下保冷剤 |
| 長く冷やしたい | 氷・板氷・大型保冷剤 |
| 小型容器で8時間冷やしたい | チタン保冷剤 |
| 20L以上の釣り用クーラーで24時間冷やしたい | 氷・大型の−5℃保冷剤 |
Ti-Cool Xのようなチタン保冷剤は、急速冷凍、急速冷却という意味では保冷力最強です!
ただし、その保冷力とは
…に寄ったものとなります。
3L程度の小型保冷容器で、お弁当や飲み物を8時間ほど冷やす。
この使い方なら、かなり相性が良いと思いですね。
しかし、20L以上の釣り用クーラーボックスで、朝から帰宅後まで魚を冷やし続けたい場合は、求める保冷力が異なるので最強保冷剤とは言えません。
釣りで必要なのは、強い瞬発力よりも、長く続く保冷時間です。
その基準で見ると、チタン保冷剤は、釣り用クーラーの主力として求める保冷力とは方向が違う、という見方がしっくりと思います。
釣り用クーラーボックスの保冷力最強とは

では、釣り用クーラーボックスで考えた場合の「保冷力最強」とは何でしょうか。
それは、単純に一番低い温度まで冷やせることではありません。
釣りで大切なのは、魚を傷ませずに家まで持ち帰れることです。
朝、家を出る。
釣り場へ向かう。
釣りをする。
魚をクーラーに入れる。
帰宅する。
家で魚を処理する。
ここまでを考えると、釣り用クーラーボックスに求める保冷力は、短時間の急冷力よりも、
…と言えます。
たとえば、飲み物をすぐ冷やしたいだけなら、急冷力の高い保冷剤はとても便利。
しかし、釣った魚を持ち帰る場合は、一瞬だけ強く冷えても意味がありません。
大切なのは、帰宅するまで冷えていること。
できれば、朝に保冷剤や氷を入れてから、家に着くまでの24時間前後を安心して任せられることです。
この基準で見ると、釣り用クーラーボックスの保冷力最強は、瞬間的な冷え方ではなく、保冷時間の長さで考える必要がある事がわかると思います♪
| 用途 | 求める保冷力 |
|---|---|
| お弁当・飲み物 | 短時間で冷やす急冷力 |
| 小型保冷バッグ | 8時間前後の保冷 |
| 買い物・冷凍食品の持ち帰り | 数時間の保冷 |
| 釣り用20L以上のクーラー | 12〜24時間以上の保冷 |
| 夏場の魚の持ち帰り | 温度を上げずに長く保つ力 |
Ti-Cool Xのようなチタン保冷剤は、早く冷やす力に優れています。
3L程度の小型保冷容器で、お弁当や飲み物を8時間ほど冷やすような使い方なら、かなり相性が良いと言えます。
しかし、20L以上の釣り用クーラーボックスで魚を持ち帰る用途では、話が変わりますね?!
釣り用クーラーでは、保冷剤そのものの冷却温度だけでなく、入れる量と持続時間が重要です。
どれだけ高性能な保冷剤でも、量が少なければクーラー全体を長時間冷やすことはできません(シマノ・ダイワではおおよそクーラー容量の20%程度の保冷剤が必要とあります)。
特に夏場は、外気温や車内温度、クーラーの開け閉めによって、どんどん熱が入ってきます。
その熱を受け止め続けるには、ある程度の氷や保冷剤の量が必要となります。
つまり、釣り用クーラーボックスでいう保冷力最強とは、
一瞬で冷やす力ではなく、
必要な量を入れられて、
長時間安定して冷やし続けられること。
この条件で見ると、チタン保冷剤は小型・短時間用途では優秀ですが、20L以上の釣り用クーラーの主力保冷剤としては、氷や大型の−5℃保冷剤の方が現実的と言えます。
20L以上の釣り用クーラーにはどのくらい保冷剤が必要?
夢イマジンでは、釣りやレジャーで使う保冷剤の量は、クーラー容量の10〜15%前後がひとつの目安と考えています。
たとえば、
| クーラー容量 | 保冷剤・氷の目安 |
|---|---|
| 10L | 1kg〜1.5kg |
| 20L | 2kg〜3kg |
| 30L | 3kg〜4.5kg |
| 35L | 3.5kg〜5.25kg |
もちろん、クーラー本体の断熱性能、外気温、車内温度、開け閉めの回数で変わるのであくまで目安。
ただ、20L以上のクーラーに保冷剤を入れるなら、1kg未満では少なすぎることが多いのは事実。
Ti-Cool Xは1個約328g。
20Lクーラーで2kg入れようとすると、約6個必要。
30Lクーラーで3kg入れようとすると、約9個必要。
35Lクーラーで3.5kg入れようとすると、約11個必要…。
価格を1個18,000円で考えると…かなりの金額になりますw!!
| 個数 | 合計重量の目安 | 価格の目安 |
|---|---|---|
| 5個 | 約1.64kg | 約90,000円 |
| 6個 | 約1.97kg | 約108,000円 |
| 9個 | 約2.95kg | 約162,000円 |
| 10個 | 約3.28kg | 約180,000円 |
| 11個 | 約3.61kg | 約198,000円 |
もし10個そろえると、約18万円💦。
重量は約3.28kgです。
これだけ入れれば、たしかに冷却力は上がります。
ただし、それでもチタン保冷剤の性格は急冷型。
長時間じわじわ冷やす氷や、大型の−5℃保冷剤と比べて、24時間保冷を安心して任せられるかというと、かなり厳しいと感じます。
また、これだけ揃えると…
公式テストの「8時間」は悪い数字ではない
Ti-Cool Xの8時間という保冷時間は、悪い数字ではありません。
むしろ、小型用途なら十分すごい数字だと思います。
また、0℃以下を約8.5時間キープできるなら、日常使いではかなり便利!
お弁当なら朝から昼まで十分。
飲み物なら夕方まで冷たい。
買い物なら冷凍食品の持ち帰りにも使いやすい。
問題は、釣り用クーラーボックスの要求時間が長いこと。
釣りでは、8時間冷えればOKではないことが多いで注意が必要となります。
朝4時に家を出て、夕方5時に帰宅するだけでも13時間。
そこから魚をさばくまでの時間を考えると、さらに伸びます。
遠征、船釣り、夏場の車内保管まで考えると、24時間保冷できる安心感が欲しいのが正直なところ…。
ここで、Ti-Cool Xの用途と釣り用クーラーの用途にズレが出ます。
チタン保冷剤が向いている使い方

Ti-Cool Xが向いているのは、こういう使い方です。
| 用途 | 相性 |
|---|---|
| お弁当の保冷 | かなり良い |
| 3L程度の小型保冷容器 | 良い |
| 飲み物の急冷 | 良い |
| 冷凍食品の短時間持ち帰り | 良い |
| キャンプのサブ保冷剤 | 使い方次第で良い |
| 釣り用20L以上クーラーのメイン | 厳しい |
| 夏場の魚の24時間保冷 | 向きにくい |
特に、ランチバッグや小型クーラーなら魅力は大きいです。
薄いので邪魔になりにくい。
洗いやすくて清潔。
チタン製なので所有感もあります。
何度も使える高級保冷剤として、小型用途に絞ればかなり面白いし、なにより所有欲を満たしてくれます♬
チタン保冷剤が釣り用メインに向きにくい理由
釣り用の主力保冷剤として考えると、気になる点は3つあります。
1つ目は容量が少ないこと
Ti-Cool Xは1個約328g。
小型保冷バッグなら十分でも、20L以上のクーラーでは1枚では少なすぎます。
釣り用クーラーでは、保冷剤や氷の量そのものが保冷時間に直結します。
保冷剤の中身が少なければ、どれだけ素材が良くても、使える冷たさの総量には限界があります。
2つ目は急冷型であること
チタン外装は熱を伝えやすい。
これはメリットでもあり、デメリットでもあります。
早く冷えるということは、早く周囲の熱を受け取るということ。
飲み物を急いで冷やすには最高です。
でも、長時間じわじわ持たせたい釣り用クーラーでは、冷たさを早く使いやすいとも言えます。
3つ目は価格が高いこと
Ti-Cool Xは1個あたりかなり高価です。
1個だけならロマンで買えるかもしれません。
でも、20L、30L、35Lの釣り用クーラーに必要な量をそろえると、価格が一気に跳ね上がります。
10個で約18万円。
これだけ出しても、24時間保冷を安心して任せられる主力保冷剤になるかというと、かなり判断が難しい…。
その金額を出すなら、釣り用クーラーボックス本体を上位モデルにしたり、氷や−5℃保冷剤をしっかり用意した方がよほど現実的となります。
氷・−5℃保冷剤・チタン保冷剤の違い
ざっくり比較すると、こうなります。
| 種類 | 冷え方 | 持続時間 | コスパ | 釣り用メイン |
|---|---|---|---|---|
| 氷・板氷(0℃) | 0℃付近で安定 | 長い | 高い | 強い |
| 0℃保冷剤 | 扱いやすい | 長め | 高い | 条件次第 |
| −5℃保冷剤 | 冷え方と持続のバランスが良い | 比較的長い | 良い | かなり使いやすい 釣り用におすすめ! |
| −15℃前後の氷点下保冷剤 | 急冷力が高い | 短め | 普通 | サブ向き |
| チタン保冷剤 | 急冷力が高い | 小型なら優秀 | 低め | メインには厳しい |
釣り用で一番大事なのは、クーラーの中を必要な温度で、必要な時間キープすることです。
見た目の高級感や素材の珍しさよりも、
何Lのクーラーに
何kg入れるのか
何時間冷やしたいのか
魚を何℃くらいで持ち帰りたいのか
ここを考えた方が失敗しません。
ちなみに「みらどり」の一押しは、クーラーボックス内の温度を長時間冷蔵庫並みに冷やせる、−5℃保冷剤!
氷や一般的なブルーの保冷材のように融点が0℃だと、実際クーラー内の温度は0℃まで下げ切りません。
その点、保冷性能と保冷時間のバランスの良い-5℃保冷剤は、融点が-5℃なので、-5℃分の余力でクーラー内の温度を0℃付近まで引っ張ってくれます。
一番良いのは、裸にした板氷と、-5℃保冷材のコンビネーション♬
【結論】チタン保冷剤は小型なら優秀│でも釣り用20L以上の主力には向かない

結論として、Ti-Cool Xのようなチタン保冷剤は、小型保冷容器ならかなり魅力的と言えます。
3L程度の保冷容器に入れて、お弁当や飲み物を8時間ほど冷やしたい。
この使い方なら、かなり相性が良いと思います。
薄くて場所を取らず、短時間で冷えて、洗いやすく、見た目も良い。
高級保冷剤としての魅力はしっかりあります。
ただし、20L以上の釣り用クーラーボックスで、魚を家まで安心して持ち帰るための主力保冷剤として見ると、正直かなり厳しいと思います。
釣り用クーラーでは、最低でも家を出てから帰宅するまで。
できれば24時間くらいは保冷してほしい。
その基準で見ると、0℃以下を約8時間キープという性能は、小型用途では十分でも、釣り用メインとしては短い。
さらに、クーラー容量の10%前後を入れようとすると、20Lで約2kg、30Lで約3kgが目安になります。
Ti-Cool Xをその量までそろえると、価格は10万円を軽く超えて、クーラーだけでなく家計を冷やす事うけあいですw。
10個なら約18万円。
そこまで出しても、長時間の釣り用保冷では、氷や大型の−5℃保冷剤の方が現実的だと思います。
チタン保冷剤は、悪い商品ではありません。
むしろ、使い道を間違えなければかなり面白い商品です。
ただし、釣り用クーラーボックスの主力として見るなら、
チタン保冷剤は急冷・小型保冷向き。
釣り用20L以上の長時間保冷なら、氷や−5℃保冷剤が現実的。
これが、釣具目線での正直な結論です。
保冷剤選びで迷ったらこちら
保冷剤は、商品名や素材だけで選ぶより、
冷却性能
保冷時間
クーラー容量
入れる量
氷と保冷剤の違い
をまとめて考えることが大切です。
氷・−5℃保冷剤・氷点下保冷剤・ペットボトル氷の違いについては、こちらの記事で詳しくまとめています👇
いのたヾ(゚∀゚`o)ネェネェ!クーラーボックスを冷やすのに「おすすめの保冷剤」とか「最強の保冷剤」とかイロイロ紹介されてるけど、ぶっちゃけ氷と比較してそんなに違いがあるの? みらどりいい質問だね、いのたさん♪保冷剤とし[…]