鮎の複合メタルは何回使える?新品・使用後の強度と太さを実測比較

みらどり

どうもぉ~♪釣り歴30年、鮎釣りは25年ほど嗜んでいる「みらどり」です♪今回は、4年間放置した未使用の鮎用水中糸と、6回使用済み強度をフォースゲージで測定してみました!

いのた
また釣り具部屋で怪しい実験をしてたのね(笑)?
みらどり

今回は、記事作成時点で実売価格が約8万円もするフォースゲージを使って、3種類のラインを各5回測定しました!さらに、メーカーごとにバラバラな号数を強度順に並べるため、独自の指標も作りました😏

いのた
でたっ!個人ブログの必殺技(笑)独自の指標作ってグーグルから一次情報ボーナスを稼ぐ作戦!だれも検索しなきゃ単なる妄言(爆笑)!
みらどり
そうなんだけどね(笑)。その名も「MGS」\_(・ω・`)ココ重要!
いのた
メタル・グレート・最強?
みらどり

ぶっぶぅ~!MGS=Miradori Guide Strength。夢イマジンが実測値を基準に算出した、複合メタル選びの参考強度です😏フッ

いのた

でたぁ~( ´∀` )!やっぱり「みらどり」入ってる(笑)。直訳すると、

  • Miradori:みらどり
  • Guide:選ぶための目安・指針
  • Strength:強度

    ださっ(笑)。英語で言えば公的規格っぽくなると思ってるでしょ笑?

みらどり

そんなこと思ってねーし笑!完全に非公式です。非公式ですが、同じ条件での実測値からの予測値なので、あながちデタラメというわけではないと自負しています♪。

それでは茶番はここまでにして、さっそく検証結果をご覧ください♪

0.1号(サンライン)から0.02号(シマノ)にしたのに、鮎が流されるんだよなぁ…

…とか、

0.1号(ダイワ)から、0.15号(サンライン)にしたらラインブレイクが増えた!このメーカーの糸の弱いんじゃね?!

…という経験のある方は、ぜひコチラの記事を一度ご確認ください♫

目次

結論|6釣行後も中央部は約90%の強度が残った

今回、約2年間で6回使用したダイワ メタコンポⅢ0.05号を測定したところ、目印のある中央部には、新品平均の約90%にあたる強度が残っていました。

一方、水中に入り続け、石ズレを受けやすい下付け糸直上では、新品平均の約73%まで強度が低下しています。

この結果から、鮎の複合メタルは

何回使ったか?!

…だけで寿命を判断するのではなく、下側の摩耗や傷みを確認することが重要だと分かりました♪

使用後に傷みやすい下付け糸側を切り詰め、残った部分にザラつきやほつれがなければ、若干の強度低下で再利用できる。

また、4年間未使用のまま保管していたZX複合メタル0.04号は、2022年と2026年でほぼ同じ強度を記録しました。

今回の保管条件では、未使用のまま保管したことによる明確な強度低下は確認できませんでした。

新品未使用の3種類を各5回測定した平均破断荷重は、次のとおりです。

ライン表示号数1本分の平均破断荷重
サンライン ZX複合メタル0.04号426.1g
ダイワ メタコンポⅢ0.05号709.8g
DUEL アーマードFH0.06号1,156.6g

ただし、強度が高いラインほど高性能という意味ではありません。

複合メタルは構造上、正確な直径を測りにくいため、本記事では実測強度から実質的な太さを推測します。

メーカーごとに異なる号数表示を比較するため、夢イマジン独自の参考指標「MGS」も作成しましたのであわせてご参照頂けると幸いです。

複合メタルの強度を測定した条件

測定には、FUSOのフォースゲージ「FG-5000A」を使用しました。

FG-5000Aの主な仕様は次のとおりです。

項目仕様
測定範囲0~5,000g
表示分解能1g
本体精度±(0.4%rdg+1dgt.)
測定機能引張力・圧縮力
表示ピーク値保持

FG-5000Aは、ゴムの引張強度や接着剤の接着強度などにも使用できる業務用測定器。

今回の測定条件はすべて統一しました。

ラインを結ばずに2つ折りにし、2本ともデュアルミニスティックに巻き付けます(結束強度のバラツキ排除)。

その状態でフォースゲージをゆっくり引き、破断した瞬間のピーク値を記録しました。

フォースゲージにはライン2本分の荷重が表示されるため、表示された数値を2で割った値を、ライン1本分の破断荷重としています。

各ラインとも新品部分を使用し、5回ずつ測定しました。

なお、厳密には今回測定した数値は、ラインの断面積から計算する「引張強度」ではなく、一定条件で切断されたときの破断荷重となります。

また、試験スタンドではなく手で徐々に引いているため、引張速度を完全に一定にはできません。

メーカーの検査設備と同じ試験ではなく、あくまで夢イマジンが同一条件で比較した実測値としてご覧ください♪

この記事の検証で使用しているフォースゲージはこちらです。引張力・圧縮力の両方で使用可能で、硬度測定・強度測定が可能です。測定範囲:0~5000g、0~49N 分解能:1g、0.01N、精度:±(0.4%rdg+1dgt)の高性能ゲージ。ナイロン2号までなら測定可能です(2号=約4kgの結節強度)。ドラグ調整にもお使いいただけますよ♬いかがでしょうか…なんて(*ノω・*)テヘ
¥80,935(2026/08/02 19:15時点 | Amazon調べ)

サンライン ZX複合メタル0.04号の強度を5回実測

サンラインZX複合メタル0.04号の破断強度を5回測定した結果を並べた画像
サンラインZX複合メタル0.04号をフォースゲージで5回測定した結果です。ZX複合メタル0.04号を5回測定。1本分の実測強度は403.5~440g、平均426.1gでした。

測定回数フォースゲージ表示値1本分の強度
1回目807g403.5g
2回目856g428.0g
3回目880g440.0g
4回目841g420.5g
5回目877g438.5g
平均852.2g426.1g

最小値は403.5g、最大値は440g。

測定幅は36.5gで、今回測定した3種類の中では最も数値が安定していました(糸の均一性が高い証拠)。

メーカーが公表する0.04号の直強力Max.は540gです。

今回の平均実測値426.1gは、公表最大強力の**約78.9%**となりました(メーカーと計測方法が異なるので自然な結果)。

ちなみに現行のオレンジカラーは、2023年に発売されたZX複合メタルです。

今回測定した旧カラーと同じく、比重は3.8。0.04号の直強力Max.も540gで、各号数の公表強力は旧製品と変わりません。

現行品ではオレンジカラーと特殊コーティングが採用され、目印移動時の樹脂剥がれなどを減らす仕様となっています。

そのため、今回の実測値とMGSは、現在販売されているZX複合メタルを選ぶ際にも参考にできると考えます。

ポリアリレート「ゼクシオン」を芯線に、タングステンをスパイラルさせた扱いやすい複合メタルライン。比重は3.8で、これ1本で泳がせから引き釣りまでオールマイティに使用出来ます。同じ0.1号でコレより強い表示の複合メタルがあれば、その糸は太い!と断言出来ます♪
強度を維持する芯線がアラミド繊維では無く、耐光性のある「ポリアリレート」と「タングステン」の複合です。0.1号で820gの最大強力があるので、上質ナイロンラインの0.3号(約800g)と同程度の強力とお考え下さい。完全仕掛けなら、ある程度編み付け強度もあるのでメタルラインがはじめての方でも気軽にお使い頂けます!

ダイワ メタコンポⅢ0.05号の強度を5回実測

ダイワ メタコンポⅢ0.05号の破断強度をフォースゲージで5回測定した結果
ダイワ メタコンポⅢ0.05号を5回測定。1本分の破断荷重は661~738.5g、平均709.8gでした。

測定回数フォースゲージ表示値1本分の強度
1回目1,322g661.0g
2回目1,464g732.0g
3回目1,423g711.5g
4回目1,412g706.0g
5回目1,477g738.5g
平均1,419.6g709.8g

最小値は661g、最大値は738.5g。

測定幅は77.5gでした。

平均強度はZX複合メタル0.04号より約284g高く、割合にすると約67%強い結果です。

しかし、

メタコンポⅢは、ZX複合メタルより67%も高性能!

…という話ではありません。

過去の直径測定では、メタコンポⅢ0.05号は約0.062mmありました。

金属糸の標準直径では0.07号に相当する数値で、ZX複合メタル0.04号よりも実質的に太いと考えられます。

今回の実測強度709.8gをZX複合メタルの強度帯に当てはめると、ZX複合メタル0.125~0.15号の間に位置します。

表示上はダイワ0.05号とサンライン0.04号という0.01号の違いですが、実測強度から見ると、それ以上に大きな差がある…と言う事になります。

また、メタコンポⅢはすでに廃盤となっており、現在はメタコンポデュラが販売されています。

現行メタコンポデュラは、旧メタコンポⅢと同じ比重2.1、0.04~0.4号のラインナップを採用。

公式には耐摩耗性を従来比300%以上に高めたことや、表面コーティングによる水切れ・目印移動性能の向上が案内されています。

ただし、ダイワは号数ごとの直線強力を公表していません。

したがって、今回のメタコンポⅢの実測値を、メタコンポデュラの公称強度として扱うことはできません。

本文では、同じ比重と号数構成を持つ後継モデルを選ぶための参考MGSとして使用します。

実測したメタコンポⅢの後継となる現行モデル。比重2.1の軽い複合メタルで、耐摩耗性は従来比300%以上に強化されています。泳がせ寄りの複合メタルを選びたい方におすすめです。
コスレに強いメタコンポDURAを使用した鮎の完全仕掛け。天井糸からハナカン仕掛けまで組み上がっており、竿先に取り付けて掛け針をセットすれば、すぐに釣りを始められます。仕掛け作りが苦手な方や、トラブル時の予備にもおすすめです。

DUEL アーマードFH0.06号の強度を5回実測

DUELアーマードFH0.06号の破断強度をフォースゲージで5回測定した結果
DUELアーマードFH0.06号を5回測定。1本分の破断荷重は1,061.5~1,245g、平均1,156.6gでした。

測定回数フォースゲージ表示値1本分の強度
1回目2,206g1,103.0g
2回目2,490g1,245.0g
3回目2,398g1,199.0g
4回目2,123g1,061.5g
5回目2,349g1,174.5g
平均2,313.2g1,156.6g

最小値は1,061.5g、最大値は1,245g。

測定幅は183.5gで、3種類の中では最もばらつきが大きくなりました。

アーマードFH0.06号のメーカー公表MAX直線強力は1.2kgです。

今回の平均値は1,156.6gなので、公表値の約96.4%。5回のうち1回は、公表値をわずかに上回る1,245gを記録しました。

アーマードFHは、タングステンなどの金属を使用した複合メタルではありません。

PE原糸に特殊ポリエチレン樹脂を浸透させ、フロロ粒子、シリコン、ハードコートを組み合わせたライン。

比重は約1.0で、0.06号のMAX直線強力は1.2kg、0.08号は1.5kg、0.1号は2kgと公表されています。

直線強度だけなら非常に強いのですが、比重や石ズレに対する耐摩耗性は、金属を含む複合メタルとは別に考える必要があります。

直線強度が高い=あらゆる場面で最強の水中糸ではありません。

根ズレに対して最弱のPEラインをフロロ粒子でコーティングした鮎用コーティング系水中糸。耐摩耗性が2倍でも3倍でも元が弱ければ意味がありません。いや、それでも給水ゼロ、紫外線劣化ゼロで1m単価は安いのでコスパ最強鮎水中糸と言えますけど♪石ズレには十分ご注意下さいませ!

また、アーマードFHそのものを使用した完全仕掛けではありませんが、同系統のアーマードF+プロを水中糸に採用した、がまかつのパーフェクト仕掛が販売されています👇

記事で実測した鮎専用のアーマードFHではなく、同じ比重1.0・同号数で公表MAX強力も共通する「アーマードF+PRO」を水中糸に採用した完全仕掛けです。FHは鮎専用の24m巻き・専用カラー・ハードコート仕様、F+PROは汎用ラインですが、軽さと高強度を生かして泳がせ釣りから引き釣りまで対応します。

水中糸の素材について詳しく知りたい方はコチラ👇

関連記事

 みらどり鮎の友釣り仕掛けは、世界に類を見ないほど沢山の素材が使われています。天井糸・上つけ糸・編み込み糸・水中糸・目印・下付け糸・鼻カン周り糸・ハリス...。それぞれ素材特性ごとにバラバラなラインを繋いでいますね。中でも水[…]

ナイロンから複合メタルまで9種類の鮎水中糸を100倍で比較した拡大画像

3種類の実測結果から分かったこと|号数だけでは太さを比較できない

新品未使用の鮎用水中糸3種類を各5回測定した結果を、あらためて比較します。

ライン表示号数比重平均実測値測定幅
サンライン ZX複合メタル0.04号3.8426.1g36.5g
ダイワ メタコンポⅢ0.05号2.1709.8g77.5g
DUEL アーマードFH0.06号約1.01,156.6g183.5g

実測強度の高い順に並べると、アーマードFH、メタコンポⅢ、ZX複合メタルとなりました。

しかし、これはアーマードFHやメタコンポⅢの素材が、ZX複合メタルより圧倒的に優れているという意味ではありません。

基本的に、強いラインほど実質的に太い

…これが、みらどりの考え方。

過去記事でマイクロゲージを使って測定したところ、メタコンポⅢ0.05号の直径は約0.062mm、金属糸の標準直径では、0.07号に近い太さでした。

一方、ZX複合メタル0.04号は、測定方法によって約0.046~0.056mmです。

メタコンポⅢ0.05号の平均実測値が709.8g、ZX複合メタル0.04号が426.1gだったのは、メタコンポⅢが同じような太さのまま67%も強いからではなく、実質的にかなり太いことが主な理由だと考えています。

ただし、複合メタルは芯線と金属線を組み合わせた構造のため、マイクロゲージで挟むと形が変わります。

測定圧によって数値が変わるので、外径だけで本当の太さを判断するのは困難。

そこで、みらどり流では逆に考えます。

複合メタルは直径を正確に測りにくいからこそ、実測強度から実質的な太さを読む!

今回比較した3本は、構造も比重も異なります。

ZX複合メタルは比重3.8の金属系複合メタル、メタコンポⅢは比重2.1の軽量な複合メタルです。

一方、アーマードFHは金属を使用した複合メタルではなく、PE原糸に樹脂やフロロ粒子などを組み合わせた比重約1.0の水中糸。

高強力繊維の割合が多ければ直線強度を高めやすくなりますが、沈み方や水切れ、石ズレに対する耐摩耗性まで優れているとは限りません。

そのため、今回の数値は単純な「最強ランキング」ではなく、号数表示からは分からない実質的な太さや、各ラインの性格を判断するための材料として使用します。

なお、メーカーが表示する号数は、他社製品と横並びで比較できる共通の物差しとは限りません。

表示上は、

  • メタキングナノ0.006号
  • ZX複合メタル0.04号
  • メタコンポⅢ0.05号

のように大きな差がありますが、実測強度の順番に並べ直すと、号数から受ける印象とはまったく違う関係が見えてきます。

複合メタルの構造や実測直径、耐摩耗性については、過去記事で詳しく検証していますのでご参照下さい👇

関連記事

 みらどりどうもぉ〜♪釣り歴30年、鮎釣りは25年嗜んでいる「みらどり」で〜す!今回は現代鮎釣りの主流となった水中糸「複合メタルライン」についての裏話をしてみたいと思います。わんだまん出たなっ、得意の裏話ネタ!まぁ、[…]

複合メタルを中心に種類と号数が異なる鮎水中糸を並べた比較画像

次の項目では、各社で異なる号数表示をいったん外し、今回と過去の実測値を基準に算出した独自指標「MGS」を使って、各製品を強度順に並べてみます。

MGSで各社の号数を強度順に並べる

MGSとは、

Miradori Guide Strength

…の略です♪

夢イマジンが同じ方法で測定した破断荷重と、メーカーが公表する号数別の最大強力を組み合わせて算出した、非公式の参考強度。

MGSには3種類あります。

区分意味
実測MGS実際に複数回測定した平均値
製品内推定MGS実測した号数とメーカー公表値の比率から、同製品の別号数を推定
他社比推定MGS公表強度がない製品を、実測値と基準製品の号数別強度比から推定

MGSは、メーカーが保証する公称値ではありません。

また、物理的な直径そのものを表す数値でもありません。

あくまで、

同じ条件で引っ張った場合、どの程度の破断荷重になると予測できるか

を比較するための目安となります。

ZX複合メタルのMGS計算

ZX複合メタル0.04号は、公表最大強力540gに対して、実測平均426.1gでした。

実測値は公表値の約78.9%です。

そこで、別号数の公表最大強力にも同じ78.9%を掛け、推定MGSを算出しました。

メタキングナノのMGS計算

過去記事では、シマノ・メタキングナノ0.006号を2回測定しています。

フォースゲージの表示値は783gと871g。1本分に換算すると391.5gと435.5gで、平均は413.5gです。

公表最大強力514gに対し、実測平均は約80.4%でした。

ZX複合メタルの78.9%と非常に近い結果です。

メタキングナノの別号数についても、同じ80.4%を掛けてMGSを推定します。メタキングナノは0.006号514g、0.008号805g、0.02号1,247gが公式に掲載されています。

メタコンポⅢ・デュラのMGS計算

ダイワは号数別強力を公表していないため、同じ方法では計算できません。

そこで、実測したメタコンポⅢ0.05号のMGS710を基準とし、ZX複合メタルの号数別公表強力の増減比を当てはめました。

ZX複合メタルには0.05号がないため、0.04号540gと0.06号740gの中間となる640gを0.05号の基準値としています。

ダイワ0.4号はZX複合メタルのラインナップ外となるため、0.04~0.3号の強度推移から外挿した参考値です。ほかの号数より推定精度は低くなります。

複合メタルMGS一覧|弱い順

製品・号数MGS区分強度から見た太さの目安
メタキングナノ0.006号414実測ZX0.04号クラス
ZX複合メタル0.04号426実測ZX0.04号
ZX複合メタル0.06号約580製品内推定ZX0.06号
メタコンポⅢ・デュラ0.04号約600他社比推定ZX0.06~0.08号クラス
ZX複合メタル0.08号約620製品内推定ZX0.08号
ZX複合メタル0.10号約650製品内推定ZX0.10号
メタキングナノ0.008号約650製品内推定ZX0.10号クラス
ZX複合メタル0.125号約680製品内推定ZX0.125号
メタコンポⅢ0.05号710実測ZX0.125~0.15号クラス
ZX複合メタル0.15号約780製品内推定ZX0.15号
メタコンポⅢ・デュラ0.07号約840他社比推定ZX0.20号クラス
ZX複合メタル0.20号約850製品内推定ZX0.20号
ZX複合メタル0.30号約900製品内推定ZX0.30号
メタコンポⅢ・デュラ0.10号約910他社比推定ZX0.30号前後
メタコンポⅢ・デュラ0.125号約950他社比推定ZX0.30号より強い
メタキングナノ0.02号約1,000製品内推定ZX0.30号より強い
メタコンポⅢ・デュラ0.15号約1,100他社比推定ZX0.30号より強い
メタコンポⅢ・デュラ0.20号約1,200他社比推定ZX0.30号より強い
メタコンポⅢ・デュラ0.40号約1,490他社比推定・外挿大鮎・荒瀬クラス

この表で特に分かりやすいのが、メタキングナノです。

メタキングナノ0.006号の実測MGSは414。

ZX複合メタル0.04号の実測MGSは426。

メーカー表示では0.006号と0.04号ですが、破断荷重はほぼ同じ。

また、メタキングナノ0.008号の推定MGSは約650、ZX複合メタル0.10号も約650です。

つまり、強度から見ると、

  • メタキングナノ0.006号≒ZX複合メタル0.04号
  • メタキングナノ0.008号≒ZX複合メタル0.10号

という関係になります。

これが、

同じ号数の強度を比較するのではなく、同じ強度なら同程度の太さと考える

みらどり流の複合メタル選びです。

もちろん、比重や金属と高強力繊維の割合が違うため、実際の外径まで同じとは限りません。

表の「太さの目安」は、必ず強度から見た目安としてご覧ください。

アーマードFHの参考MGS

アーマードFHは複合メタルではありませんが、同じ計算で別号数を推定すると次のようになります。

アーマードFH公表MAX強力推定MGS
0.06号1,200g1,157・実測
0.08号1,500g約1,450
0.10号2,000g約1,930

直線強度だけなら、アーマードFH0.06号でメタコンポⅢ・デュラ0.15~0.20号クラスです。

ただし、比重は約1.0であり、金属の耐摩耗性を持つ複合メタルとは性格がまったく異なるので注意が必要です。

4年間保管した新品の複合メタルは劣化する?

今回測定したZX複合メタル0.04号は、2022年の記事でも同じ方法で強度を測定しています。

2022年の表示値は809gと838g。

1本分に換算すると404.5gと419gでした。

2026年の測定値と比較します。

測定年測定回数1本分の強度
2022年1回目404.5g
2022年2回目419.0g
2022年平均2回411.8g
2026年1回目403.5g
2026年2回目428.0g
2026年3回目440.0g
2026年4回目420.5g
2026年5回目438.5g
2026年平均5回426.1g

2026年の平均値は、2022年より約14.3g高くなっています。

もちろん、2022年は2回しか測っていないため、数値が高くなったと判断することはできません。

しかし、少なくとも4年間の保管による明確な強度低下は確認できませんでした

ちなみに、このラインは温度や湿度が管理された保管庫に入れていたわけではありません。

エアコンもなく、夏は暑く湿度も高くなりやすい、みらどりの魔窟(釣り具部屋)に4年間放置されていました(笑)。

それでも2022年と2026年の測定範囲は重なっています。

今回の結果からは、

室内で未使用のまま保管したZX複合メタルは、4年経過しても明確な強度劣化が見られなかった

…と考えられます。

ただし、これは今回測定した1製品・1保管環境での結果。

直射日光に当てた場合や、車内など極端な高温環境に置いた場合まで、劣化しないと断定するものではありませんので参考例として受け取っていただけると幸いです♪

6釣行したメタコンポⅢはどこから弱くなる?

使用済みメタコンポⅢ0.05号の位置と天井糸側・目印中央・下付け糸側の破断強度測定結果をまとめた画像
約6釣行使用したメタコンポⅢ0.05号を3か所で測定。水中に入り石ズレを受けやすい下付け糸直上で、最も大きな強度低下が見られました。

続いて、約2年間で6回使用したメタコンポⅢ0.05号を測定しました(カールした付け糸まわりを詰めて、詰めて、詰めて8mが4mになるまで酷使した複合メタルw)。

残っていた長さは約4mしかなかったため、次の3か所を1回ずつ測定しています。

測定位置表示値1本分の強度新品平均に対する残存率
天井糸付近1,222g611.0g86.1%
目印のある中央部1,283g641.5g90.4%
下付け糸直上1,039g519.5g73.2%
新品平均1,419.6g709.8g100%

最も強度が残っていたのは中央部で641.5g。

天井糸付近は611gでした。

本来、使用頻度の低い天井糸側が中央部より弱くなる理由は考えにくいため、この逆転はラインの個体差や手引き測定のばらつきによるものと考えます。

また、使用済みラインは各位置1回ずつしか測定していないため、数g単位の順位に意味はありません。

それでも、天井糸付近と中央部は新品平均より約68~99g低く、割合では約10~14%低下しています。

一方、水中に入り続け、石ズレを受けやすい下付け糸直上は519.5g。

新品平均より約190g、割合では約27%低下しました。

今回の結果を見る限り、複合メタルは全体が均一に弱くなるというよりも、

水中に入って石ズレを受ける下側から、局所的に強度が落ちる

…可能性が高そうですね。

使用済み複合メタルは下側を切れば再利用できる?

約6釣行後でも、中央部には新品時の約90%にあたる641.5gの強度が残っていました。

したがって、使用後に下側の傷んだ部分を切り詰めれば、残った上部を再利用できる可能性があります(そうやって6回使ってます💦)。

ただし、今回の検証から

6回まで必ず使える

…とは言えません。

耐久性は次の条件で大きく変わります。

  • 河川の石質や大きさ
  • 根掛かりや石ズレの回数
  • 目印を移動した回数
  • 使用した水中糸の長さ
  • 釣行時間
  • 掛かった鮎の大きさ
  • 編み付け部分の状態

再利用する場合は、下付け糸側から十分な長さを切り、表面のザラつき、ほつれ、変色、極端な曲がりがないか確認してください。

大鮎、荒瀬、遠征、競技会など、ラインブレイクを避けたい場面では新品へ交換した方が安心です。

今回の測定から言えるのは、

未使用保管による経年劣化は小さかったが、実釣による石ズレや摩耗は強度を大きく低下させる

ということです♪

現行品を選ぶならどの複合メタル?

基準となる号数と強度を重視するならZX複合メタル

ZX複合メタルは、号数ごとの比重と直強力Max.がすべて公開されています。

今回の実測値と公表値の関係も分かりやすく、太さの基準として比較しやすいラインです。

比重3.8で、泳がせから引き釣りまでオールラウンドに1本で対応したい方に向いています♪

というか、みらどりのオススメは、

正直者メーカーのサンライン

…となります(←何も貰っていませんからね笑)

低比重と耐摩耗性を重視するならメタコンポデュラ

メタコンポデュラは比重2.1。

高強力繊維の割合が比較的多いと考えられ、低比重でオトリを泳がせやすい複合メタル。

現行品は耐摩耗性が従来比300%以上に強化されているため、旧メタコンポⅢの弱点を補ったモデルと考えられます。

ただし、MGSはメタコンポⅢの実測から推定した参考値であり、メタコンポデュラそのものを測った数値ではありません(まぁ99%同じだと推測していますケド…)。

極細表記ではなく実測強度で選ぶならメタキングナノ

メタキングナノ0.006号の実測MGSは414。

ZX複合メタル0.04号の426とほぼ同じです。

表示号数だけを見ると圧倒的に細く感じますが、強度から見た実質的な太さはZX複合メタル0.04号クラスと考えています。

製品としての品質や強度が低いわけではなく、号数表記を他社とそのまま比較しないことが重要です。

0.006号の実測MGSは約414で、ZX複合メタル0.04号とほぼ同じ強度帯。表示号数ではなく、最大強力とMGSを参考に選びたい高品質な複合メタルです。
0.008号という表記ですが、最大強力は805gあり、比重は3.65。つまり、他社複合メタルの0.1号と同様の太さと推測出来ます。号数表記は微妙ですが、ポリアリレートとタングステンの高品質複合メタルである事に違い有りません。強度的には上質ナイロンラインの0.3号(約800g)と同程度ありますので、これ1本でオールマイティに鮎釣りが可能です。
記事で実測した「メタキングナノ」を水中糸に採用した鮎の完全仕掛けです。細軸ハナカンと通常より2ランク細い中ハリスを組み合わせ、オトリを自然に泳がせやすい設計。全長は7.65~10.3mまで調整でき、仕掛け作りが苦手な方や予備仕掛けにも便利です。表示号数だけでなく、本記事のMGSも参考に選んでください。

まとめ|鮎の複合メタルは何回使える?6釣行後の強度から分かったこと

フォースゲージと鮎用複合メタルラインを並べ、強度・劣化・太さの実測比較を表したアイキャッチ画像
今回の検証では、複合メタルは号数だけでなく、実測強度や使用後の劣化まで見て選ぶことが大切だと分かりました。

鮎の複合メタルが何回使えるのかは、釣行回数だけでは一概に決められません。

今回、約2年間で6回使用したメタコンポⅢ0.05号を測定したところ、目印のある中央部には、新品平均の約90%にあたる強度が残っていました。

一方、水中に入り続け、石ズレを受けやすい下付け糸直上では、新品平均の約73%まで強度が低下しています。

測定した状態・位置1本分の強度新品平均に対する残存率
新品のメタコンポⅢ0.05号709.8g100%
6釣行後・目印のある中央部641.5g90.4%
6釣行後・天井糸付近611.0g86.1%
6釣行後・下付け糸直上519.5g73.2%

使用済みラインは各位置を1回ずつしか測定していないため、数g単位の違いに大きな意味はありません。

それでも、中央部や天井糸側には新品時の約86~90%の強度が残り、水中に入る下側だけが大きく低下したという傾向は確認できました。

つまり、今回のメタコンポⅢは、6回使用したことでライン全体が一様に弱くなったのではありません。

複合メタルは、使用回数だけで寿命を判断するのではなく、水中に入る下側の摩耗や傷みを確認することが重要だと分かりました♪

使用後に下付け糸側の傷んだ部分を切り詰め、残ったラインにザラつきやほつれがなければ、若干の強度低下で再利用できるという事。

ただし、今回の結果から

複合メタルは必ず6回使える!

…と断定することはできません。

ラインの傷み方は、河川の石質や流速、根掛かり、釣行時間、使用した水中糸の長さ、目印を移動した回数などによって変わります。

大鮎狙いや荒瀬、遠征、競技会など、ラインブレイクを避けたい場面では、使用回数にかかわらず新品へ交換した方が安心ですね♪

未使用なら4年間保管しても明確な劣化は見られなかった

今回測定したZX複合メタル0.04号は、2022年にも同じ方法で強度を測定しています。

2022年の平均は411.8g、2026年の平均は426.1gでした。

測定回数が異なるため単純に優劣はつけられませんが、少なくとも4年間の保管による明確な強度低下は確認できませんでした。

しかも、温度や湿度を管理した保管庫ではありません。

エアコンもなく、夏は暑く湿度も高くなりやすい、みらどりの劣悪な環境の釣り具部屋に4年間置かれていたラインです(笑)。

今回の結果を見る限り、室内で未使用のまま保管した複合メタルは、実際に使用して石ズレや摩耗を受けたラインほど大きく劣化しないと考えられます。

ただし、今回確認したのは1製品・1保管環境。

直射日光の当たる場所や、高温になる車内に保管した場合まで劣化しないと保証するものではないのでご了承下さい💦。

複合メタルは号数だけで太さを判断できない

新品未使用の3種類を各5回測定した平均破断荷重は、次の結果になりました。

ライン表示号数1本分の平均破断荷重
サンライン ZX複合メタル0.04号426.1g
ダイワ メタコンポⅢ0.05号709.8g
DUEL アーマードFH0.06号1,156.6g

ただし、強度が高いラインほど高性能という意味ではありません。

基本的には、強いラインほど実質的に太くなります。

複合メタルは芯線と金属線を組み合わせた構造のため、マイクロゲージで挟むと形が変わり、正確な直径を測るのが困難です。

そこで本記事では、メーカーごとに異なる号数表示をいったん横に置き、実測強度から実質的な太さを読み取るために「MGS」を作成しました。

MGS(Miradori Guide Strength)とは、夢イマジンの実測値とメーカー公表値をもとに算出した、複合メタルの強度を比較するための独自指標です。

MGSはメーカー公称値でも、公的なライン規格でもありません。

また、物理的な直径そのものを示す数値でもありません。

号数だけでは分かりにくい各製品の強度帯を並べ、ライン選びの目安にするための参考値です。

今回の検証で分かったこと

  • 6釣行後でも、メタコンポⅢの中央部には新品時の約90%の強度が残っていた
  • 水中に入り石ズレを受ける下付け糸側は、新品時の約73%まで低下した
  • 使用回数だけでなく、下側の摩耗や傷みを確認して交換時期を判断する
  • 傷んだ下側を切り詰めれば、残ったラインを再利用できる可能性がある
  • 4年間保管した未使用のZX複合メタルには、明確な強度低下が見られなかった
  • 複合メタルはメーカーの号数だけでは太さを比較できない
  • 実測強度が高いラインは、基本的に実質的にも太い
  • 比重や構造が異なるため、直線強度だけで製品の優劣は決められない

私は、メーカー名や号数だけでラインを選びません。

公開されている比重や強度などの情報と、自分で測定した実測データをもとに判断します。

高価なフォースゲージを使ったから、すべての数値が絶対に正しいというわけではありません。

大切なのは、測定方法や元の数値、推定方法まで公開し、読者自身が判断できる材料を増やすことだと考えています。

メーカー名ではなく、公開されている情報と、自分で測ったデータを信じる。

今回の検証で、皆さんが自分の釣りに合った複合メタルを選び、安全に使い続けるための参考になれば幸いです。

最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました!
(:D)┓ペコリンチョ